過去のご相談と解決例 ケース6
<ご相談内容>
「家の中で次々と不幸と不運が重なり、家族がバラバラ、めちゃくちゃになってしまいそうです。両親は、次々と病で倒れ、兄はひきこもりに、妹は急に粗暴な言動をするようになって、今や身動きが取れません。
親族も近所に多いのですが、分家・本家ともに没落の感が激しく、何をどうすれば良いのかも分かりません。」
歴史ある旧家からの悲痛なメールが届きました。
実際、数回のメールのやりとりで出て来るのは、まさに坂道を転がり落ちるように次々とさまざまなトラブルが、ご相談者ご一家やその親族の方々にも発生している状況でした。
<原因>
数百年続いている由緒ある旧家のご一族でしたが、戦後の農地解放や様々な事情により、代々の土地や財産を失ったことで、一族の中でいろいろと争議が発生。
その結果、一族がバラバラになり、互いに嫌い合った結果、先祖代々の墓地の管理、法要もおろそかになり、各々のことだけにしか関心を持たず、由緒も旧家の誇りも見失ったまま、戦後数十年を経たこのお家。
家名を誇りに代々家を支えてこられた先祖方が怒りもし、また供養すら忘れてしまい、墓地まで荒れさせてしまった子孫たちに対して、心を改めよと伝えようとしましたが、皆それには気付かない。次々に不都合・トラブルを起こしてみても、誰も気づかない。
分家、本家・・・誰も気が付かない。
つまり、先祖方の子孫への叱咤と反省を促そうとされていたことが積み重なったのが、原因だったのです。
<解決方法>
荒れた墓地をきれいにしていただき、分家さんであるご相談者宅ではありましたが、この時点で、本家や他の分家に、この事態を話しても、受け付ける余地は全くなかったので、こじんまりとではありますが、ご先祖様を含めて、家で仏壇でお供養をする環境を整えて頂きました。
来し方の不孝のお許しを乞う心での、法要を行い、その後は普通に家庭で日々の供養を始めて、調べられる限り、没後50年以内の故人を調べ、お命日には、きちんと法要を行って頂くことも始めていただきました。
一年後、このお宅の状況は・・・
ご両親の経過は順調に、妹さんは婚約が決まりました。
お兄さんは自力で仕事を見つけ、あと少しで研修期間を終え、正社員への道が決まっていました。
ご相談者ご本人も、恋人ができて、互いに結婚を目標に交際が始まったとのことでした。
十数年来、顔を見ても知らぬ顔で通り過ぎて行った本家の人が、ときどき電話をかけて来て、両親と話したりすることも、ポツリポツリと出てきたそうです。
私たちが今あるのも、先祖様があればこそ、感謝の心を忘れては成り立ちません。
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